日本文芸家クラブ会報【2023年4月】
春本番も間近、新型コロナウイルスに対する政策も大幅緩和に転換し、是非はあれ、世の中が少しずつ日常を取り戻そうとしています。
当クラブも、コロナ禍の状況を鑑み、2020年2月の新年会以降、活動を自粛しておりました。
この3年の間に出版業界を取り巻く状況も大きく変わり、当クラブも現行体制では維持存続が難しくなりました。
そこで、再開にあたり、抜本的に体制を見直すことにしました。
先日、その件を話し合うべく、緊急理事会が招集されましたので、ご報告申し上げます。
【緊急理事会報告】
2023年2月4日、新宿三丁目ピックスビルB2F『喫茶ルノアール』会議室にて、緊急理事会が開催されました。
出席者は、矢月秀作、聖龍人、北山悦史、芦川淳一、内藤みか、桜井真琴、小川洋、橘真児、霧原一輝、早見俊<電話参加>の各理事です。(順不同)
開催にあたり、今後の活動体制について、理事長より3つの提案が出されました。
1:日本文芸家クラブのサロン化
2:官能分野への特化
3:発展的解消、解散
協議の結果、2、3案は却下され、1案を軸に新体制への移行を進めるということで意見が一致し、決定いたしました。
主な改変は次の通りです。
・活動内容
年二回の懇親会を開くのみとする。
・執行体制の刷新
理事長を代表に変更。理事を廃止。事務局員と広報部員のみ残し、最少人数で運営する。
・各支部、委員会の廃止
各支部、各委員会をすべて廃止し、懇親会開催に必要な事務局と広報部のみ継続する。
・会費の改定
活動内容に即した金額に見直す。
・入会条件の改定
活動内容に即して、入会条件を変更する。
・会則の改定
活動内容に即し、会則を改定する。
・書面による各連絡の廃止
新体制移行後の各種連絡は、基本、メールのみとする。
・紙媒体の廃止
文芸随筆の刊行は中止。会報はHP掲載、Facebookのみとする。
詳細は、今後詰めていくことになりますが、『組織をスリム化し、会員同士の交流の場を提供する』ことに特化するという点を重視した改変となります。
それ以外の活動については、人員体制、資金の関係もあり、すべて廃止することとなりました。
理事からは、会員のイベントや勉強会などの提案があればサポートする、当クラブ主導の電子書籍を出版するなどの意見が出されましたが、それも今後協議することになります。
なお、現在進めているリレー小説の電子書籍第一弾は、今年春ごろに発売予定という報告がありました。
今後のスケジュールは、5月ごろに新体制の骨子を決定、夏ごろに総会と懇親会を開催し、そこで承認を得られれば、秋以降、新体制に移行する予定です。
大きな体制転換となりますので、総会前に、現会員の皆様には当クラブへの所属を継続するかどうかを伺うことになります。
新体制の骨子が固まりましたら、またご連絡させていただきます。
歴史ある日本文芸家クラブという名を残すため、大幅な改変を余儀なくされたことに忸怩たる思いはありますが、会員の皆様には何卒ご理解いただければと存じます。
(文責:矢月秀作)